- Q1:ローバルシリーズの塗膜の保証期間は?
- Q2:「ローバル」の推定耐用年数は?
- Q3:「ローバルアルファ」はなぜ金属光沢感があるのですか?
- Q4:ローバルシリーズの耐熱温度は?
- Q5:ローバルシリーズの耐酸性、耐アルカリ性は?
- Q6「ローバル」の耐寒性は?
- Q7:ローバルシリーズの塗膜硬度と付着性、耐摩耗性について
- Q8:ローバルシリーズはどの程度の硬度が得られる?
- Q9:ローバルシリーズの通電性(導電性)は?
- Q10:ローバルシリーズの保証期限は?
- Q11:HDZ55とは何ですか?
- Q12:ローバル各種の外観上における経時変化のデータはありますか?
- Q13:ケレンできない箇所があるが、ローバルを使用しても効果があるか?
- Q14:ローバルシリーズのマンセル値は?
- Q15:ローバルの水道水への亜鉛溶出量は?
Q1:ローバルシリーズの塗膜の保証期間は?
A:素地調整、塗膜厚、環境などでさび止め効果が異なる為、保証期間は定めておりません。
ただし、「Cold Galvanizing ローバル工法」を適用した場合のみ、(ローバル工法施工管理者の判断に基づいて)最大10年の塗膜保証を付けることができます。(施工業者様との連名保証)
Q2:「ローバル」の推定耐用年数は?
A:耐用年数は公的認定をいただいております解説書などより引用した年数を記します。
推定耐用年数は、屋外ばく露などの試験を基に推定されたものであり、構造物の形、環境、素地調整、塗膜厚、設置環境など種々の条件・影響により大きく異なることがあります。
◆国土交通大臣による品確法、特別評価方法による認定:
弊社規定のローバル塗装仕様(国土交通大臣認定仕様)を施した鉄骨造住宅の構造躯体は「通常想定される自然条件及び維持管理の条件の下、3世代(概ね75~90年)に渡り大規模な改修工事を必要としない対策が講じられている住宅」となります。
◆(一財)日本建築センターによる「常温亜鉛めっき(水性)ローバル工法」認定※1
溶融亜鉛めっき(JIS H 8641 HDZ55)と同等の防食性能を発揮する鋼材防食技術であることが認定されています。推定耐用年数はおよそ次のようになります。
「ローバルシリーズ塗装仕様」推定耐用年数:JIS H 8641-2007規格 解説書参考
田園地帯:100年、都市工業地帯:60年、海岸地帯:20年
※1:弊社認定の「ローバル工法施工管理者」により施工管理された物件に限定されます。
Q3:「ローバルアルファ」はなぜ金属光沢感があるのですか?
A:亜鉛末は通常、球形で灰色ですが、「ローバルアルファ」は特殊加工してリン片状になった光沢亜鉛を使用しているからです。
Q4:ローバルシリーズの耐熱温度は?
A:ローバルシリーズの塗膜の耐熱温度は170℃です。(エポローバル塗膜は300℃)
24時間加熱し、その後常温まで冷却した塗膜に、外観目視での異状は見られませんでした。
Q5:ローバルシリーズの耐酸性、耐アルカリ性は?
A:ローバルシリーズは亜鉛を高濃度に含んでいるため、酸やアルカリには侵されやすく、亜鉛の消費が早くなります(酸やアルカリの強さにより、亜鉛の消費は変化します)。
亜鉛が消費されるものの、亜鉛が残っている限り、さび止め効果は発揮されます。
★推奨対策:
エポローバル + 弱溶剤形変性エポキシ樹脂塗料 + 耐酸、耐アルカリ塗装系(上塗り塗装系の採用)
(※塗装について『上塗り』 Q.14 参照)
Q6「ローバル」の耐寒性は?
A:耐寒サイクル試験:72サイクル異状なし
1サイクル:-30℃(5時間保持)→10℃(1時間保持)
Q7:ローバルシリーズの塗膜硬度と付着性、耐摩耗性について
A:塗膜硬度・付着性は塗装後すぐでは一般塗料に比べ劣りますが、暴露されると硬くなります。屋外に暴露されると通常3ヶ月程度で強く硬くなる特性があります。
また、同様に耐摩耗性も塗装初期に比べて50%以上向上します。
Q8:ローバルシリーズはどの程度の硬度が得られる?
A:ローバルシリーズの塗膜硬度は、鉛筆硬度表記で以下の表のようになります。
商品名 | 屋外暴露前 | 1年暴露後 |
---|---|---|
ローバル、厚膜ローバル | B | H |
ローバルシルバー | 3B | HB |
ローバルアルファ | 4B | HB |
エポローバル | H | 2H |
※社内試験
Q9:ローバルシリーズの通電性(導電性)は?
A:導電性はありますが、樹脂や添加剤などにより電気抵抗があります。
詳細は弊社までお問い合わせください。
Q10:ローバルシリーズの保証期限は?
A:商品の保証は、未開封の状態で溶剤系ローバルシリーズは2年、水性ローバルは1年です。
溶剤系ローバルシリーズの場合、2年を過ぎても撹拌できる状態であれば使用可能です。
ただし、使用途中の場合は保存状態によります。
Q11:HDZ55とは何ですか?
A:HDZ55とは、溶融亜鉛めっきの品質を定めた規格(JIS H 8641)の最高グレードで、1㎡あたりの亜鉛付着量が550g以上の物を指します。
ローバルは、ブラスト処理した鋼材に80μm(2回塗り)塗装することで、HDZ55と同等のさび止め効果が得られます。
Q12:ローバル各種の外観上における経時変化のデータはありますか?
A:色変化に関するデータ、暴露試験結果はホームページに掲載しています。
Q13:ケレンできない箇所があるが、ローバルを使用しても効果があるか?
A:赤さびの程度にもよりますが、防食効果は低くなると思われます。
Q14:ローバルシリーズのマンセル値は?
A:ローバルの塗装後乾燥塗膜のマンセル値は、N-6~N-6.5 程度です。
暴露後、色は環境により N-5.5程度に変化します。
※ゆっくり変色し、ばく露後3~6ヶ月程度で落ち着いた色に退色します。
Q15:ローバルの水道水への亜鉛溶出量は?
A:下表を参照下さい。
なお弊社商品(ローバルシルバー、ローバルアルファ、エポローバル)の亜鉛溶出量につきまして調査は実施しておりません。しかしながら、塗料組成より「ローバル」の結果と同等、もしくは少なくなると思われます。その他お問い合わせが多いカドミウム、鉛、六価クロム、水銀なども同時に試験致しましたので合わせて載せています。
◆その他の物質の結果:いずれの物質も基準値以下でした。
「ローバル」の水道水への亜鉛溶出量調査結果
試験項目 | 成績 | 水質基準値(mg/L) |
亜鉛及びその化合物 | 3.3 | 0.1以下 |
カドミウム及びその化合物 | 0.0003以下 | 0.0003以下 |
鉛及びその化合物 | 0.001以下 | 0.001以下 |
六価クロム化合物 | 0.005以下 | 0.005以下 |
水銀及びその化合物 | 0.00005以下 | 0.00005以下 |
※厚生省令第15号「水道施設の技術的基準を定める省令」に基づき試験を実施