私たちは今、「100年続く会社にすること」をめざして活動しています。そのためには世の中の急速な変化にも柔軟に対応し、社会課題を解決する役割と責任を果たして、いつの時代も社会に必要とされる会社であることが欠かせません。その上で、先代の時(現会長)から特に大事にしてきたのが「みんなで幸せになること」。人生は大きく仕事とプライベートに分かれます。私はそのどちらかではなく両方が充実してこそ幸せだと思っています。そこで例えば、オフィスをみんなが集まる「ひとつ屋根の下」という考え方でとらえ、部署間の壁をなくしてボーダーレスに互いに行き来できるようにし、働く人が働きやすい環境となるよう社員の意見をもとに「場づくり」を進めています。またリフレッシュ休暇などの各種制度や健康優良経営法人宣言、金融リテラシーアップ講座といった福利厚生制度の充実など「目に見えない場づくり」にも力を注いでいます。社員一人ひとりが幸せな人生を送れるよう会社としてできる限りの試みと、さまざまな選択肢の提起を心がけています。
私たちは1955年の創業以来、亜鉛を使用した特殊なさび止め塗料を扱ってきましたが、10年ほど前から、今後の展望やメーカーとしての立ち位置を考え製品の用途開発を進めています。しかし、新しい視点や発想はそう簡単に生まれるものではありません。転機となったのはお客様からの声。著名な建築家や新進気鋭の建築家の方々が「ローバル」をさび止めではなく、亜鉛素材として建物の壁面など塗っているというものでした。リサーチしますと、亜鉛は地球由来の貴重なミネラル成分であり、木や皮革などと同じ土俵で色の経年変化を楽しむ自然素材として「ローバル」を見ていただいていたのです。
知れば知るほど亜鉛には無限の可能性があると感じています。私たちは、その可能性を追求することで、さび止めにとどまらず、新たなアプローチや価値を創造できる、製品や用途を開発できると信じています。そんな亜鉛にこだわり深掘りすることで、環境や健康をはじめ、これからの社会課題に応えていきたいと考えています。
私たちは少数精鋭の会社です。そのため、例えば、生産性を上げて作業時間を短縮するとか、この仕事にこの作業は本当に必要か、なぜこうするのかなど、日々の忙しさの中で、社員一人ひとりが考えることを仕事の中心に据えて業務をする必要があります。ですから、言われたことだけをするのではなく自分で何かを考え行動してきた人、また私も上司たちも同じフロアにいますので、会社を動かしていきたいと思う人には良い仕事ができると思います。そして、少人数ですから仕事はマルチタスクになります。これも中小企業の面白さ。合う、合わないはあると思いますが、一つの仕事にとらわれるのではなく、多様な仕事をこなすことで、いろいろな経験ができ、人生の中で仕事を通して人として成長していけると思います。そうした意欲のある人にも来ていただきたいですね。
ローバルには、亜鉛というこれからの時代にふさわしい素材、ともに悩み考え歩んでいく仲間、やりがいある働く環境、みんなで幸せになるための体制が整っています。就職活動でいろんな会社に触れられ、いろんな人の話を聞いていただいて、その中で、もし私たちとのご縁があれば、今まで考えていたアイデアや発想、ご自身の本当にしたいこと、あるいは不完全燃焼だった想いなど、私たちにぶつけてきてください。私たちもそれに、まっすぐ向き合っていきます。